「僕と水泳」2 | スイミングスクール日記

「僕と水泳」2

僕は水泳を通じて学んだ事が自分の人生にどれ程の影響を与えたかというのは、今の仕事からして、言うまでもございません。
将来やりたい仕事が電車の運転手から水泳のコーチに変わっていったのは高校生の頃でした。卒業後、社会体育の専門学校へいくつもりでしたが、親や親戚から「大学へいって視野をもっと広げた方がよい」とアドバイスされ、一浪して大学へ進学し、すぐにスイミングスクールのバイトを始めました。

数ヵ月が立ち、チーフを担当する事になって人を教える事の楽しさや大変さを経験していきます。当時よく背泳ぎクラスを担当していたんですが、だんだんクラス人数が増えていくのです。そうです。子どもが進級していかないのです。ベテランコーチと同じメニュー、説明をしているのに‥どうする事もできず先輩コーチに相談しました。泳法的な事はもちろんですがその時言われた事が

「おまえがいくら正しい事をいってようが見本を見せようが子どもに伝わってなかったら何もしていないのと一緒だ!みんな授業料を払ってきてるんだぞ!」

頭の中が真っ白になると同時にどうにかして頑張ってやる!という気持ちが今まで以上にフツフツ沸いてきたのを今でも覚えています。
つづく